4.0
四季連作大屏風だけでも行く価値あり
順路の最初の展示室にいきなり目玉の大屏風が勢揃い。六曲二双の大屏風が5組の壮観な展示室となっています。
これらの大屏風を普通に利用していた住友家茶臼山本邸の在りし日の豪華さを想像します。展示室入り口に貼ってあった屋敷の配置図を見る限りにおいても、ちょっとありえない規模の屋敷であったことが分かりました。
四季の屏風、個人的には「菊花図」が好みでしたが、どれも甲乙つけがたい素晴らしさでしたね。うち一点「燕子花図」は写真撮影が可能でした。
この展示室ではしばらく休憩用のシートに座ってぼんやり眺めていました。この空間だけでも行った甲斐がありましたね。
その後の展示室では主に動物を描いた作品が多くあり、そのリアルさは感嘆ものです。特にライオン(獅子)の表情や毛の質感には驚きました。まさに「夜になったら屏風から抜け出す」レベルです。確かに「技巧派」と呼ばれたのも納得でした。
動物画の方は色が抑えめなので、個人的には色彩が美しい屏風の方が好きでしたね。