4.0
「吉原の花」が観たかった
会場はB2Fの第一、第二と3Fの第三、第四に分かれていて、第一会場では入門編として浮世絵作品が映像での解説を交えて展示されています。
私にはこの映像の見せ方が見づらかったです。
第二会場には樋口一葉の「たけくらべ」がテーマの作品も展示されていて、鏑木清方の「たけくらべの美登利」の美しさが、彼女の悲しい運命を際立たせるようで切なかったです。
第三、第四会場は吉原の街並みを演出した面白い会場構成になっていて、スタッフの皆さんも法被姿と言う徹底ぶりです。
お目当ての「吉原の花」は第三会場右側に展示されていました。
とても大きな作品で、一段と華やかでした。
さすが歌麿の最高傑作と言われるだけの事はあると感じました。
第四会場は吉原の妓楼を再現した立体模型「江戸風俗人形」のみの展示で、ここだけ撮影可能です。
本展では、妓楼の内部を俯瞰で描いたり、しきたりや役割、遊女の1日のスケジュール、観光地としての側面も知る事ができたし、里帰り作品も多く、とても見応えがありました。
私はアンティーク着物を着るので、どうしても華やかな文化の方に目が行ってしまいますが。
遅めの時間に行った事もありますが、時間が足りなくて第三、四会場は駆け足での鑑賞になってしまいました。
ミュージアムショップにも行けなかったので、後期にリベンジしたいです。