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“人”を撮った巨匠たちの名作が一堂に
今展覧会のテーマは「人を撮る」だそうです。「人物写真は、写真術誕生における最大の動機であり、写真の原点であったとされています。新たな技法がいくつも生まれたその歴史の中で、人物写真は常に人々の関心の中心であり続け、それは今日においても変わりません。「人を撮る」ことは、写真の歴史の中で最も身近で、最も特別なものであり、写真の普遍的なテーマであるといえます。」とうたわれていました。20世紀写真の「人を撮った」名作、傑作を集めた至高の写真コレクション、全53点のきわめて貴重なオリジナルプリントを一堂に展示されています。著名な海外写真家たちによる人物写真の名作・傑作、歴史的価値の高い作品群を間近に見ることができる貴重なチャンスです。
モノクローム中心ですが、カラーものもありました。肖像写真で名高いユーサフ・カーシュの作品群はとりわけ印象的でした。歴史上の著名人たちから市井の人々も。どれも重厚な独特な雰囲気で、観て行くととてもドキドキして来ます。戦争や公害などの現実をモノクローム写真で伝え、フォト・ジャーナリズムのアーティスト、ユージン・スミスの超有名な《楽園への歩み》もありました。またアルフレッド・スティーグリッツの作品《三等船室》など、時事系の人物作品も多くありました。
会場には、富士フイルム90年の歴史を築いたフィルム&カメラの年表も展示されていました。
小さなスペースながら、ものすごく観ごたえのある写真展でした。GWはもう終わってしまいましたが、六本木は今とても面白いです。ぜひ、お出かけのついでにでも立ち寄ってみて頂きたいです。