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松尾大社展 みやこの西の守護神

松尾大社展 みやこの西の守護神

京都文化博物館|京都府

開催期間:

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文書展示多し

連休とかに京都へ出かける事はまずないのですが、文博のメンバーシップの期限が4月末なので、始まったばかりの本展に伺ってきました。
意外にも阪急電車も混んではおりませんでした。烏丸からは歩いて文博へ。
有楽斎の時も文書多かったですよね。京都府立の博物館として、府下の寺社について色々と調査研究されていると思われ、その調査研究成果発表が展覧会となって開催されていると思われます。代々続いた旧家も多く、そこでの史資料の保存や整理していく中での新たな発見が京都はまだまだありそうです。
松尾大社、何度か訪れたことがあります。京の西の守り神なんですね。誰かの小説かで京都は渡来人の秦氏が作った町というのを読んだことがありますが、松尾大社もまさにそうでした。
内外の観光客にこの展覧会見て見よーという方はほぼないかと思われます。来館者は地元、京都の中高年層がほとんどで、身近な神社の成り立ちを知りたいといういたく真っ当な動機からいらしていて、解説に「そうなのかぁ」という感じで熱心に見ておいででした。まぁあまりに身近な存在過ぎて、ご夫婦で色々と語り合いながらご覧になっている方もいらっしゃいましたが、話題は展示についてなので、かなり空いておりましたしそれもまたいいのではないでしょうか。
文書資料が多い分、キャプションは丁寧です。文書は読めるはずもなく、その訳も添えられていますが、全部を全部を読むのはかなりの労力を要します。キャプションにつく一文が分かり易かったです。
重森三玲さんのお庭巡りをしている中で松尾大社を再訪した際に本展で展示されている大きな神像が特別公開されていました。
長い歴史のある松尾大社とて、その神社経営は容易くなく、お隣の西芳寺との領地争いの文書や荘園だった伯耆の地領の統治の難しさなどへぇーも沢山ありました。
お酒の神さんであり、山吹の美しい神社なので、洛西へお出かけの際は、駅すぐなのでまだお出かけになったことがない方には洛中やその先の嵐山よりは空いていると思いますので、お出かけになってはいかがでしょう。音声ガイドは佐々木蔵之介で、蔵之介のご実家のお酒もお土産で売ってあったかも。3D映像は4Fにあったようですが、忘れて3Fへ下りてきてしまったのでパスしました。
2F総合展示の「三國幽眠」、全く知らない人物でしたが、「上洛して鷹司家の儒官」ということにも、福井出身ということで松平春嶽との繋がり、現在の「千總」へと繋がっていくことにも面白かったです。絵師の今尾景年と親交があったことは、再訪した鉄斎にも繋がりました。

この日はもう一枚のフレンドシップの期限が近いため、徒歩で岡崎まで。鉄斎のⅡ期へ。こちらも日美放送後にもかかわらず、館外の岡崎は観光客で溢れておりましたが、静かな展示会場で、皆さん熱心にご覧になっていました。文人画とか鉄斎に興味がある方多しだったのではないでしょうか。
董其昌を敬愛していた鉄斎は、蕪村よりも同じ京の大雅も敬愛していたはずと思いました。

岡崎からはいつものように白川沿いを歩いて辰巳橋の横を通って四条河原町迄。高島屋の蔦屋さんのギャラリーも覗いてきました。オスカールの作品があり、予期せぬところでお目にかかりました。

帰りの阪急電車は「雅洛」でへぇーって、こんな風になってるんだと。窓向きの座席は空いていても一部の外国人観光客はどーんと荷物を置いていて、円高とインバウンドに頼る現在にウーン

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